日本の失明原因1位の緑内障ってどんな病気なの?

 

 

緑内障は何らかの原因で脳へと繋がる視神経が障害され、視野(見える範囲)が狭くなる病気です。自覚症状が出辛く、10~20年というゆっくりとしたペースで進行。最悪の場合は失明に至ります。

 

また発症年齢は40歳以上で5%、60歳以上では10%以上の患者がいるとされており、非常に多い病気です。残念ながら日本の失明原因の1位となっています。

 

日本における視覚障害の原因

1位 緑内障     20.8%

2位 糖尿病網膜症  19.0%

3位 網膜色素変性  13.4%

 

ここまで聞くと非常に恐い印象をもってしまうかもしれませんが、緑内障になってしまったからといって必ずしも失明するわけではありません。研究論文でも、きちんと治療を受けていれば99%の人は失明しないことがわかっています。

 

しかし、病気の進行は視野を狭くするため、早期発見と早期治療が大切です。

 

 

 

 

では、ここからは緑内障の発症原因について。

 

緑内障の発症のメカニズムは、すべてが解明されているわけではありませんが、眼圧の上昇がその原因の一つと言われています。私たちが正しく物を見るためには、眼球に一定の硬さが必要であり、その硬さを維持しているのが眼球の圧力、すなわち眼圧です。

眼圧を生み出しているのは房水と呼ばれる液体です。

 

房水は毛様体で分泌される無色透明な液体で、眼の中で血液の代わりとなって栄養や酸素などを運んでいます。房水は本来、眼の中を循環し眼圧を一定に保っていますが、循環が悪くなり房水が眼球にたまると眼圧が上昇します。眼圧が上昇することによって、眼球の裏の視神経が圧迫され血流障害が起き、視神経が障害されやすくなるため緑内障になるリスクが高くなるのです。

 

なかには眼圧が正常域の値にもかかわらず、緑内障になる方がいます。実は日本人はこの「正常眼圧緑内障」が非常に多く、緑内障全体の7割を占めています。

 

その原因とは、血流・年齢・視神経の強さ・眼圧が関係しています。生まれつき視神経が弱いと正常域の眼圧でも耐えられないことや、視神経の血液循環が悪いために栄養が行き渡らず視神経が弱ること。また、年齢を重ねていくと視神経が弱ることなどが関係していると考えられています。

 

 

 

 

緑内障の一般的な治療は、眼圧が上昇している人にも、眼圧が正常域の人にも、眼圧を下げる薬物療法が基本となります。薬で眼圧が十分に下がらない場合は、レーザー治療が行われ、レーザー治療で効果があがらない場合は手術療法が行われます。

 

ただし現代の医学をもってしても、一度障害された視神経を元に戻したり、代わりとなるものに置き換えたりすることは出来ません。緑内障は早期に発見して適切に治療を受ければ、生涯視野と視力を保てる病気です。

しかし症状が進んでからでないと自覚症状が出てこないため発見が遅れてしまうことが多くあります。40歳を超えたら定期的に検査を受けたり、眼に異変を感じたら眼科を受診したりするようにしましょう。

 

当院での治療については「緑内障の治療ではどんなことをするの?」の記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。

土井治療院