⑩腰椎前弯過多による腸腰筋過緊張による痛み

病院で「変形性股関節症」や「その他の股関節疾患」と診断された方、

実は、その痛みの原因は骨の変形が原因ではなく、今回紹介する腸腰筋の問題であることが非常に多いと言われています。

腰椎前弯過多による腸腰筋過緊張があると、以下のような症状が出ます。

・股関節の前側が痛む。

・歩行時、蹴り出しのタイミングで股関節が痛む。

・立っているだけで股関節が痛くなる。

1つでも思い当たる項目がある方は、ぜひ続きをご覧になって下さい。

では、なぜ腰椎の前弯過多が起こってしまうのか。

それは、自律神経が乱れ交感神経が過緊張状態になると、筋肉が過緊張を起こすためです。

交感神経が過緊張状態になると、主に過緊張する筋肉として、

背中にある広背筋(こうはいきん)や脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)、腰椎の前側に付着する大腰筋(だいようきん)などが挙げられます。

これらの筋肉が過緊張を起こすと、腰椎が前弯した状態。いわゆる「反り腰」の状態となります。

このように交感神経が過緊張になる原因には、主に以下のことが考えられます。

・パソコンやタブレット、携帯電話などのデジタルデバイスから出る可視光線の影響。

・運動不足。

・日常のストレス。

・寝不足、生活リズムの乱れ。

・加齢（年齢を重なると徐々に交感神経優位になりやすくなる）。

このほか、生まれつき腰椎が前弯しやすい骨格の方もいます。その場合、自律神経とは関係なく腰椎が前弯してしまうため、自律神経以外のアプローチをしていく必要があります。

1．鍼(はり)治療により自律神経のバランスを整える

腸腰筋が過緊張する根本原因は自律神経の乱れであるため、鍼治療により自律神経のバランスを整えていきます。

交感神経と副交感神経のバランスがとれると、脊柱起立筋の過緊張が緩和され腰椎前弯過多が解消していきます。そして、大腰筋の緊張も緩和されると、股関節前側の痛みが和らいでいくのです。

２．神経伝達をよくする特殊な整体法を行う

交感神経過緊張状態が続くと、過緊張する筋肉と弱化する筋肉に分かれ非常にバランスが悪い状態になり、それが股関節の痛みをさらに悪化させます。この場合、自律神経のバランスを整えても、モーターラーニングと言って、過緊張した筋肉はそのまま緊張し続け、弱化した筋肉は弱化したままになってしまうことがあります。

過緊張した筋肉の緊張緩和、弱化した筋肉の活性には、脳に刺激を送って筋出力を変える必要があります。当院でおこなっている神経伝達を活性する特殊な整体法は、過緊張した筋肉は緩め、弱化した筋肉の筋出力を活性することが可能です。

３．大腰筋の癒着を剥がす

①と②の施術によってほとんどの方が改善しますが、長らく大腰筋が過緊張を起こしていると、大腰筋近くの神経や筋膜が癒着を起こしてしまうことがあります。癒着が起こると筋膜が緊張し骨盤前弯過多につながるため、癒着した部分に直接鍼治療や手技療法をして癒着を剥がしていきます。

これまで触れてきた通り、

股関節の痛みは１７パターンありますが、多くの整骨院や整体院ではそこまで細かく部類分けができません。

それは、股関節に対しての専門的な知識が薄いからです。また、上記であげたように「腰椎前弯過多による腸腰筋過緊張」による股関節の痛みに対するアプローチも当院では様々な角度からアプローチをしています。

腸腰筋は腰痛とも関係する筋肉であるため、正しい治療をしないと痛みが腰まで拡がる可能性があります。

また、腸腰筋の近くを大腿神経(だいたいしんけい)が通るため、太ももの前側や膝に痛みが出ることもあります。このように、股関節以外の様々な部位にも痛みが波及する可能性があるため、当院では、より早期に治療を行うことをお勧めしています。

これまで土井治療院では、年間200時間以上かけてスタッフの技術研修を行なってきました。 貴重な診療日を丸一日費やし、院長から直々に技術指導を受けているのです。

そこで培った高い技術力であなたの股関節の痛みを根本から改善していきます。

これまで様々な整形外科、接骨院を受診しても治らないという方は是非一度土井治療院にご相談ください。