ご自身で「姿勢が悪いな」「歩いているとフラフラする」と思う方は、特に関連が強いパートとなります。
中殿筋(ちゅうでんきん)が過緊張状態になると、以下のような症状が出ます。
・股関節の外側が痛む。
・歩行時、足を着いた時にズキンと痛む。
・正しく歩こうとしても左右に動揺してしまう。
これらの症状で1つでも思い当たる項目がある方は、ぜひ続きをご覧になって下さい。
「中殿筋」はお尻の筋肉で①腸骨外面から②大腿骨大転子(だいたいこつだいてんし)の外側につく筋肉です。
骨盤を安定させ、股関節を開く作用があります。
片脚立ちや歩行において骨盤を水平に保ち、バランスを維持してくれる重要な筋肉です。
その中殿筋は、③大腿骨の外側に大きく突出した「大転子」という部分に付着しているため、
中殿筋が過緊張した状態になると、筋肉の付着部となる大転子の辺り(股関節の外側)に痛みが出るのです。
では、なぜ中殿筋が過緊張状態になるのか。
それは、上半身の歪みが原因です。
実は、上半身は全体重の約70%を占めており、その上半身に歪みが起こると体のバランスが崩れ、倒れてしまうため骨盤を使ってバランスを取ろうとします。
そのため、骨盤を安定させるために中殿筋が緊張した状態が続き、次第に固まってしまうのです。
また、体のバランスが崩れると、体の中心線がずれるため、骨盤の位置もずれ、股関節が内側に入ることで股関節の外側が引き伸ばされます。
すると、股関節の外側にある中殿筋にさらに負担がかかり、股関節の外側に痛みが出てしまうというわけです。
中殿筋の過緊張を引き起こす「上半身の歪み」が起こる原因は、以下が考えられます。
・悪い姿勢:猫背や反り腰、脚を組む、スマホの使用による不良姿勢など。
・長時間の同じ姿勢:デスクワークや車の運転など。
・一部の筋肉を酷使する動作:日常動作の癖など。
・運動不足:使える筋肉が減り、筋力が低下することにより、骨格を支える力が弱くなる。
・ストレス:自律神経のバランスが崩れて、無意識に筋肉が緊張しやすくなる。
・PMRF機能低下:脳のPMRFという部位の機能低下が起きると左右の筋緊張のバランスが崩れる。
・前庭覚(ぜんていかく)の問題:耳の奥にあるバランス機能を司る前庭覚に問題が起こると左右の筋緊張のバランスが崩れる。
「中殿筋の過緊張」に対しての土井治療院のアプローチ法
1.鍼治療(はりちりょう)により自律神経のバランスを整える。
自律神経のバランスが崩れていると体全体の筋肉は緊張しやすく、痛みも感じやすくなります。また、自分で治す力(自然治癒力)も下がります。自律神経のバランスが乱れたまま股関節周りにいくらアプローチしても、なかなか痛みが改善しなかったり、また再発を繰り返します。
まずは、鍼治療(はりちりょう)による全身の自律神経バランスを整え、治りやすい体を作っていきます。
2.上半身の歪みを整える。
上半身の歪みの原因は上記で上げた通り様々です。そのため、一つの治療法では改善が難しいため、当院ではその患者さんに合わせた整体法を複数の整体法から選択して治療を行います。
例えば、脊柱の動きが問題である場合は脊柱の動きを出す整体を行う。前庭覚が問題である場合は頭の整体を行ったり、とその人の上半身の歪みの原因となるものによって整体法を変えて行います。
3.中殿筋を緩める。
中殿筋が硬いからと言っていきなり緩めると、歪んだ上半身を支えるために緊張しているため、すぐに痛みが戻る、もしくは痛みが強くなってしまうことがあります。
根本改善には、自律神経のバランスを整え、上半身の歪みを改善。その後、中殿筋を緩めるという順で整体法を行うことが、とても重要になります。ちなみに、中殿筋が緊張した生活を長い間送っていると、その状態を脳が覚えてしまいます。こうなると、上半身の歪みを整えて中殿筋を緩めても、再び中殿筋は硬くなってしまうことがあります。これを改善するためには脳と神経にアプローチする特殊な整体法を行っていく必要があります。
ここまで見てきたように、股関節の痛みといってもその原因は多種多様です。当院のように多種多様な視点からアプローチできる治療院は多くありません。
今まで沢山の病院や治療院に行ってみたけど痛みが改善しなかったという方でも、もう心配はいりません。
諦めないで、ぜひ一度、土井治療院にご来院下さい。
お電話ありがとうございます、
土井治療院でございます。