病院で「変形性股関節症」や「その他の股関節疾患」と診断された方、
実は、痛みの原因が、①の記事で紹介した「大腿四頭筋反回頭の癒着・滑走障害」と今回紹介する「腸腰筋(ちょうようきん)の伸長ストレス」であることがほとんどだと言われています。
腸腰筋(ちょうようきん)に伸長ストレスがかかると、以下のような症状が出ます。
・股関節の前側が痛む。
・歩行時、蹴り出しのタイミングで股関節が痛む。
・立っているだけで股関節が痛くなる。
1つでも思い当たる項目がある方は、ぜひ続きをご覧になって下さい。
そもそも「腸腰筋」とは、
脊椎(せきつい)からの大腰筋(だいようきん)と腸骨からの腸骨筋(ちょうこつきん)が合流し、股関節を通って大腿骨の内側にある小転子(しょうてんし)につく筋の総称で
主に股関節を曲げる時や体幹を前屈する時に使われます。
その際、股関節の前側を通る腸腰筋に、伸長ストレスがかかると股関節の前側に痛みが出ます。
では、どのようにして股関節の前側に痛みが出るのか。
一番の大きな要因は「骨盤が後傾した状態」になることです。
一番の大きな要因は「骨盤が後傾した状態」になることです。
骨盤が後傾すると、腸腰筋が以下の様な状態になります。
・骨盤の前を通る腸腰筋は引き伸ばされ緊張し、その状態が続くと次第に固まってくる。
・重心が後ろにかかり、関節だけでは身体が後ろに倒れようとしてしまうため、腸腰筋が体を支えようと緊張が続くことで固まってきてしまう。
つまり、「立っているとだんだん股関節が痛くなってくる」という方は、これらが原因で既に腸腰筋が緊張状態のところに、骨盤が後傾しさらに重力が加わることで、より腸腰筋が引き伸ばされ痛みが出てくる、というわけです。
ではなぜ、骨盤の後傾が起きるのか。
それは、
普段の生活で、
・座っている時間が長い。
・座り方が悪い。(背中にもたれかかって座る。)
・デスクワーク中心で、同じ姿勢でずっとパソコンを見ている。
・携帯電話をよくいじる。
こうした生活習慣があると、背中、腰が丸まりやすく、骨盤は後傾してくるのです。
「腸腰筋の伸長ストレス」に対しての土井治療院のアプローチ法
今回のケースの股関節の痛みを改善するためには、骨盤の後傾を正し、腸腰筋が引き伸ばされる状態を改善することが必要です。
そこで土井治療院では、独自の検査を行ったうえで主に以下のようなアプローチを行っていきます。
1.鍼治療により自律神経のバランスを整える。
自律神経が乱れると、無意識に腸腰筋は弱化し過緊張してきます。
自律神経の影響により腸腰筋が過緊張を起こしているのに、いくら腸腰筋にアプローチしても根本改善にはつながらないため、まずは鍼治療で自律神経のバランスを整えていきます。
これは股関節の患部に鍼治療をするわけではなく、手足末端や頭にあるツボなどを用いて行っていきます。
2.腸腰筋そのものにアプローチし、硬結を緩和していく。
腸腰筋はお腹の深い部分から股関節の前を通る筋肉です。細かな触診により腸腰筋が硬結している部分をピンポイントで見つけ出し、特殊な整体法で緩ませていきます。
3.弱化している筋肉を活性化させ、骨盤後傾を正す。
生活習慣によって一部の筋肉が弱化し、骨盤が後傾している場合、土治療院独自の神経を活性化する整体を用いて弱化した筋肉を活性化させ、骨盤の後傾を正していきます。
4.腸腰筋に直接鍼(はり)治療をする。
ほとんどの場合、手技療法で腸腰筋を緩ますことはできますが、癒着がかなり強いと手技療法では癒着が剝がれない場合もあるので、その際は患部に直接鍼治療を行っていきます。
これまで触れてきた通り、
股関節の痛みは17パターンありますが、多くの整骨院や整体院ではそこまで細かく部類分けができません。
それは、股関節に対しての専門的な知識が薄いからです。また、上記であげたように「腸腰筋の伸長ストレス」による股関節の痛みに対するアプローチも当院では様々な角度からアプローチをしています。
腸腰筋は腰痛とも関係する筋肉であるため、正しい治療をしないと痛みが腰まで拡がる可能性があります。
また、腸腰筋の近くを大腿神経(だいたいしんけい)が通るため、太ももの前側や膝に痛みが出ることもあります。このように股関節以外の様々な部位にも痛みが波及する可能性があるため、
当院では、より早期に治療を行うことをお勧めしています。
これまで土井治療院では、年間200時間以上かけてスタッフの技術研修を行なってきました。 貴重な診療日を丸一日費やし、院長から直々に技術指導を受けているのです。
そこで培った高い技術力であなたの股関節の痛みを根本から改善していきます。
これまで様々な整形外科、接骨院を受診しても治らないという方は是非一度土井治療院にご相談ください。
お電話ありがとうございます、
土井治療院でございます。