「股関節の痛みなのに、なんで腰痛?」と思った方も多いのではないでしょうか。
実は、仙腸関節性腰痛があると、「放散痛」と言って痛めている部位とは離れたところに痛みが起きることがあり、股関節の前側にも痛みを出すのです。
仙腸関節性腰痛の放散痛がある場合、以下のような症状が出ます。
・股関節の前側または中の方が痛む感じがする。
・太ももの外側に痛みやしびれが出る。
・股関節以外の膝や足首にも痛みが出る。
これらの症状で1つでも思い当たる項目がある方は、ぜひ続きをご覧になって下さい。
まず、仙腸関節性腰痛について説明していきます。

仙腸関節とは骨盤を形成する骨の関節で、①尾骨(びこつ)の上の三角の骨を「②仙骨(せんこつ)」。骨盤の外側にあたる骨を「③腸骨(ちょうこつ)」。そして、この仙骨と腸骨がつながる部分を「仙腸関節」と呼びます。
仙腸関節は、上半身と下半身のつなぎ役として、この間で起こる衝撃を吸収し、骨盤を安定させる役割があるとされています。
そのため、「靭帯(じんたい)」という強靭なゴムバンドで連結されていて、数㎜だけ動くようになっているのです。
しかし、上半身と下半身、どちらからの影響も受けやすく、バランスが悪い状態で動いていると、衝撃を吸収しきれず関節が可動域以上に動き、靭帯がずれた状態で固まる「捻挫」の状態になってしまうことがあります。
つまり、仙腸関節で「捻挫」が起きることによって、痛みが出るのです。
そもそも、なぜ仙腸関節性腰痛が起きるのか。
それは主に仙腸関節に圧迫ストレスがかかる、以下の様なことが原因として考えられます。
・悪い姿勢でのデスクワーク。
・中腰での作業。
・産後(出産の際に骨盤を開くため、仙腸関節の靭帯が伸びてしまう)。
・自律神経が乱れ、体が過緊張状態になっている。
では、仙腸関節性腰痛があると、なぜ股関節の痛みへとつながっていくのでしょうか。
それは、「痛み」が電気信号として神経を伝わっていくからです。
神経は枝分かれをしながら、体全体に張り巡らされています。
この「仙腸関節にいく神経の枝」と「股関節にいく神経の枝」はスタート部分が同じで、近い位置でお互いにつながっているため、仙腸関節で起こった痛みが電気信号として神経を伝わり、股関節の方へと波及することで痛みを出してしまうというわけです。
このように、実際に痛みを起こしている部位とは離れた部位に発生する痛みを「放散痛」と呼びます。
「仙腸関節性腰痛による放散痛」に対しての土井治療院のアプローチ法
このパターンの股関節の痛みを改善するためには、仙腸関節に負担のかかる状態を改善していくことが重要なポイントとなります。

1.仙腸関節の圧迫ストレスを軽減させるための鍼治療を行う
仙腸関節への圧迫ストレスは、多くの方が交感神経優位による脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)という背中の筋肉の過緊張で起こります。鍼治療により自律神経のバランスを整えることで脊柱起立筋の緊張緩和を図り、仙腸関節への圧迫ストレスを軽減します。
2.仙腸関節の動きを良くする特殊な整体法を行う
仙腸関節は一般的にほとんど動かない関節とされていますが、実はわずかに動くことで衝撃を吸収しています。しかし、長らく圧迫ストレスがかかっているとそのわずかな動きが出来なくなり、衝撃を吸収出来なくなることで仙腸関節性腰痛を引き起こし、放散痛による股関節痛へとつながっていきます。
そこで、当院では仙腸関節の動きを良くする特殊な整体法を行っていきます。この整体法は、非常にソフトな整体法で体に負担の少ない整体法です。
これまで触れてきた通り、股関節の痛みは17パターンありますが、多くの整骨院や整体院ではそこまで細かく部類分けができません。それは股関節に対しての専門的な知識が薄いからです。
また、上記で挙げたように「仙腸関節性腰痛の放散痛」による股関節の痛みに対するアプローチも当院では様々な角度からアプローチをしています。
股関節の細かな解剖学の知識や治療法を得るためには非常に時間がかかりますが、当院では年間200時間以上かけて行う技術研修で培った高い技術で、股関節の痛みを根本から改善していきます。
これまで様々な整形外科、接骨院を受診しても治らないという方は是非一度土井治療院にご相談ください。
どこへ行っても改善しない股関節の痛み(変形性股関節症)は土井治療院へについて詳しくはこちら
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土井治療院でございます。