「股関節が硬くて開かない」「歩くときに内股になってしまう」
このようなお悩みをお持ちの方、もしかしたらその原因は「小脳」にあるかもしれません。
小脳は、脳の後ろ下部にある小さな器官ですが、私たちの体の動きをスムーズに、そして正確に行うために非常に重要な役割を担っています。バランス感覚、手足の協調性、眼球運動など、あらゆる運動機能に深く関わっています。
小脳の機能不全と股関節の意外な関係
実は、小脳の機能が低下すると、股関節に影響が出ることがあります。特に、股関節が内側にねじれてしまい、いわゆる「内股」歩行になってしまうケースが見られます。これは、小脳が体の細かい動きを調整する役割を十分に果たせていないために起こると考えられます。
あなたの小脳は大丈夫?簡単なセルフチェック
ご自身の小脳の働きを簡単にチェックする方法があります。
- 回内回外テスト: 左手の甲の上、右手のひらと甲を素早く交互にひっくり返します。スムーズに素早くできますか?手のひら側で2回叩いてしまったり、リズムよくでき倍場合は小脳に問題があるかもしれません。
- 鼻指鼻テスト: 人差し指の先で自分の鼻の頭を触ります。次に検者の人差し指をタッチするように人差し指で触ります。(ETのような姿勢)小脳機能の低下があると鼻に触れたり、検者の指に触れる際に指先が震えてスムーズに触ることができません。
- ロンベルグテスト:直立位でふらついてしまう。開眼でも閉眼でもふらついてしまう
これらのテストで動きがぎこちなかったり、ふらつきがあったりする場合は、小脳の機能が少し低下している可能性があります。
股関節の硬さ改善に!小脳を刺激する「四つん這い運動」
小脳の機能を高め、股関節の悩みを改善するためにおすすめなのが「四つん這い運動」です。四つ這い運動は手を着くことにより小脳半球を刺激、四つ這いにより肩関節、股関節にも刺激が入り小脳の中間部を活性します。
実践方法:
- 基本姿勢: まずは膝を床につけた状態で四つん這いになります。
- レベルアップ1: 慣れてきたら、膝を床から少し浮かせ、手とつま先で体を支えるようにします。
- レベルアップ2: さらに慣れたら、右手を前に出すと同時に左足を前に出す、といったように、対角線上の手足を同時に動かして歩くようにします。これにより、小脳と前頭葉が連携し、より複雑な運動調整能力が養われます。
これらの運動を継続することで、小脳の機能が活性化され、股関節の動きがスムーズになることが期待できます。
もし、ご自身でのケアだけでは改善が見られない場合は、ぜひ一度土井治療院にご相談ください。お一人お一人の状態に合わせた適切なアドバイスと施術で、あなたの健康をサポートいたします。
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