なかなかよくならない野球肩は「脳」に問題があるかも!?

PMRFの機能低下があると痛みの閾値が下がるため痛みを感じやすくなります。

また、自律神経も交感神経過緊張状態になるため、炎症が起きやすく慢性炎症がなかなかおさまらなくなります。

結果、いつまでたっても治らない野球肩になってしまうのです。

様々な治療をしても一向に改善しない野球肩はもしかしたら、その痛み、根本原因は脳にあるかもしれません。

 

野球肩に悩む多くの選手や親御さんが当院を訪れます。何度治療しても良くならない、練習を休んでも痛みが引かない。そんなつらい経験をしていませんか?

 

肩の痛みは、肩の筋肉や関節に原因があると思われがちです。もちろん、使いすぎによる炎症や筋肉の損傷も原因の一つです。しかし、実はその奥に潜む根本原因が「PMRF機能低下」という脳の問題であるケースが少なくないことをご存知でしょうか?

PMRFとは?

PMRFとは、片側半身の筋肉の緊張をコントロールしたり、自律神経のバランスを調整する脳の機能です。PMRF機能が正常に働いていると、肩周辺の屈筋(曲げる筋肉)と伸筋(伸ばす筋肉)がバランスよく協調して動き、スムーズで力強い投球動作が可能になります。ところが、この機能が低下すると、筋肉のバランスが崩れてしまい、肩関節が不安定になり、結果として肩に痛みが生じてしまうのです。

※PMRFについては細かく説明しているとかなり長い文章になってしまうので割愛させていただきます。

右投げのピッチャーの場合

・右肩が左肩に比べて下がっている

・右肩が左肩に比べて巻き肩になっている

・手をだらんと起立した姿勢になると右腕の方が内側に巻いている

・右手と左手の血圧を測ると右側の血圧が10以上高い

などの所見が見られた場合、野球肩の痛みがPMRFの機能低下が原因で起きているかもしれません。PMRF機能低下が原因で肩の痛みを起こしている場合、いくらインナーマッスルをほぐしてもトレーニングしても改善することはありません。

PMRFの機能低下は慢性痛を引き起こす

PMRFの機能低下があると痛みの閾値が下がるため痛みを感じやすくなります。

また、自律神経も交感神経過緊張状態になるため、炎症が起きやすく慢性炎症がなかなかおさまらなくなります。

結果、いつまでたっても治らない野球肩になってしまうのです。

 

なぜPMRF機能不全が起こるのでしょうか?

その原因は、脳の右半球の働きが低下することにあります。体の左側から脳への感覚入力が少なくなると、右半球のPMRFの働きが弱まります。野球のような片側性の動作が多いスポーツでは、特にこの状態に陥りやすいのです。また、過去に左足首を捻挫したことがある。肉離れや骨折で動かさなかったことがあるなどの既往がある選手は右側のPMRF機能低下を起こして野球肩の痛みを感じているかもしれません。

痛む右肩だけを治療しても効果がないのは、痛みを出している肩の問題ではなく、脳の働きに問題があるからかもしれません。

では、どうすればPMRF機能不全を改善できるのでしょうか?

鍵となるのは、脳の右半球を活性化させることです。

 

そのために有効なのが、以下のセルフケアです。

 

  1. 左側の皮膚をこする

左腕や左脚など、体の左側の皮膚を軽くこすりましょう。これにより、左側からの感覚入力を増やし、右脳を刺激します。

 

  1. 左半身の細かい動きをする

左手首、左肘、左肩を意識して細かく動かします。これにより、左側の運動感覚を脳に伝えます。

 

  1. 左股関節を動かす

意外に思われるかもしれませんが、脳のミラーニューロンという働きにより、左股関節の動きが右肩の動きを改善する可能性があります。

 

これらのセルフケアで少しでも改善が見られる場合は、あなたの野球肩はPMRF機能不全が原因である可能性が高いです。

 

当院では、機能神経学の専門的な視点から、野球肩の根本原因であるPMRF機能不全を特定し、その改善に向けたオーダーメイドの施術を行っています。

 

もし、あなたが「野球肩」の痛みから解放され、再び最高のパフォーマンスを発揮したいと願っているなら、ぜひ一度、当院にご相談ください。土井治療院が、あなたのつらい痛みに寄り添い、根本からの改善をサポートします。

土井治療院