ストレッチをしても改善しない股関節の可動域制限、痛みは「小脳」が原因!?

変形性股関節症の痛み、可動域制限の根本原因が脳の「小脳」が問題!?

股関節の痛みやこわばりで、

・立ち上がるたびに痛みが走る

・靴下を履くのがつらい

・歩くのが億劫になる…。

変形性股関節症と診断され、手術しかないと諦めていませんか?

 

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、関節が変形することで痛みが生じる病気だと言われています。しかし、股関節にまったく痛みがない方のレントゲン画像を撮ってみると軟骨がすり減っている方はたくさんいます。また、左の股関節が痛いのに全く痛くない右の股関節の方が画像上軟骨がすり減っているということもあるのです。

画像上の変形と痛みはイコールではないのです。

 

では痛みの根本原因は?

多くの場合、股関節周囲の脂肪体(LAFS)、腱、筋膜、靭帯、関節包、筋肉などの軟部組織の損傷による痛みが多いですが、股関節周囲の軟部組織に負担をかけてしまう根本原因に「小脳の機能不全」が関わっているケースがあることをご存知でしょうか?

 

なぜ小脳が股関節と関係するのか?

小脳は、体のバランス、姿勢の維持、そして精密な運動を司る非常に重要な脳の部位です。股関節の動きも例外ではありません。小脳が正常に機能していれば、股関節が滑らかに動き、安定した歩行ができます。

 

しかし、何らかの理由で小脳の機能が低下すると、股関節をコントロールする神経系に異常が生じ、股関節が内側にねじれた状態になります(内旋位)。これにより、内股歩きになったり、股関節に不自然な負担がかかり、痛みやこわばりを引き起こしてしまうのです。

あなたの股関節の痛みは、小脳の機能不全かをチェックする方法

あなたの股関節の痛みは、小脳の機能不全が原因かもしれません

 

以下のチェックリストを試してみてください。

 

回内・回外テスト: 手のひらを上向きと下向きに素早く繰り返す動きがスムーズにできますか?

 

指鼻テスト: 目を閉じて、人差し指で自分の鼻を正確に触ることができますか?

 

これらのテストがうまくできない場合、小脳の機能が低下している可能性があります。

※小脳の機能を確認するテストは他にも多数ありますので上記の2つに異常がでたら必ず小脳機能の低下ではないのでご注意ください。あくまでも疑いがあるということです。

小脳を活性化する「ハイハイ運動」のススメ

小脳の機能を改善するためには、小脳に適切な刺激を与える運動が効果的です。

 

当院では、特に「ハイハイ運動」を推奨しています。一見、単純な動きに見えますが、ハイハイは小脳半球、小脳虫部、小脳中間部、に刺激を入れることができる高度な運動です。特に股関節と密接に関わる小脳の中間部を効果的に刺激します。

 

ハイハイ運動のやり方(レベル別)

 

レベル1:基本的なハイハイ

 

四つん這いになり、両手と両膝を床につけます。

 

右手と左膝、左手と右膝を交互に動かして前に進みます。

 

姿勢を安定させ、ゆっくりと正確に行いましょう。

 

レベル2:膝を浮かせるハイハイ

 

四つん這いの姿勢から、膝を床から少し浮かせて体を支えます。

 

この状態で、レベル1と同じようにハイハイします。

 

バランスを取るのが難しくなるため、より小脳への刺激が大きくなります。

 

レベル3:対角線ハイハイ(より高度な方法)

 

レベル2の姿勢をとり、右手と左足を同時に前に出します。

 

次に、左手と右足を同時に前に出します。

 

この動きを繰り返します。より複雑な動きをすることで、小脳の機能をさらに高めることができます。

 

これらの運動を毎日少しずつ行うことで、小脳が活性化され、股関節の動きが改善する可能性があります。

 

もちろん、ハイハイ運動だけで変形性股関節症が完治するわけではありません。しかし、従来の治療では改善が見られなかった症状が、小脳へのアプローチによって改善するケースは少なくありません。

 

当院では、機能神経学の専門的な視点から、変形性股関節の根本原因を様々な検査法から特定し、その改善に向けたオーダーメイドの施術を行っています。

 

もし、あなたが股関節の痛みから解放され、再び痛みなく歩きたいと願っているなら、ぜひ一度、当院にご相談ください。土井治療院が、あなたのつらい痛みに寄り添い、根本からの改善をサポートします。

土井治療院