今回は慢性腰痛を改善するエクササイズについてお伝えします。
慢性腰痛になる原因は様々あります。その一つが脊柱の硬さ、背骨の硬さにあります。背骨は本来湾曲し柔軟性があり、重力と床からの反力を吸収するクッションの役割を果たしていますが、背骨が硬くなってしまうと、歩く時や走る時に衝撃の吸収が出来ず、腰に衝撃が加わりやすくなってしまうことが原因で腰痛を起こしていることがあります。
今回は脊柱の動きをつけてあげることによって、脊柱のクッション性を取り戻し、腰痛を改善するエクササイズとなります。
まずは脊椎を曲げて動かす運動を行います。
①お尻を壁に付けて立ちます。
②お尻、腰、背中の下、背中の上の順で壁に当たるように動かしていく。
POINT:脊椎を一つひとつ、順に壁にくっ付けるイメージで動かしていく。
③今度は逆に背中の上、背中の下、腰、お尻と壁に付くように動かしていく。
これを何回か繰り返していく。
※脊椎が一つひとつ動く「分節運動」が出来ると、脊椎はクッション作用が出てきます。
次は胸椎の動きを良くする運動を行っていきます。
④体を右に捻って後ろの壁に手を付きます。
⑤今度は逆側(左)に体を捻って後ろの壁に手を付きます。
※体が捻れず、後ろの壁に手が届かない方は、行けるところまでで構わないので行って下さい。行けるところまではいかないと効果が出ないので、可能な限り行うようにして下さい。
両手で後ろの壁を触れる方は両手で行って下さい。
10~20回程度行うようにして下さい。
④、⑤が終わったらまた①~③を繰り返し行います。
出来る方は毎日行った方が良いです。
デスクワークが中心の方は特に固まりやすいので、今回ご紹介したエクササイズを行った方が良いです。
普段の生活習慣によって身体が固まってしまうことで、身体へかかる負担が増加し、痛みとして出てしまいます。今回ご紹介したエクササイズで身体の持っている本来の動きや柔軟性を取り戻し、痛みが改善出来るようにしていきましょう。また、脊椎が柔らかくなってくると運動のパフォーマンスも上がるので、何か競技をやっている方も是非試してみて下さい。
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土井治療院でございます。