コーヒーやアルコールが緑内障に与える影響

 

 

人間の身体は約70%が水分で構成されています。私たちは生命活動を行う中で水分を消費しますが、失った水分を補給することで、身体の中の水分量を一定に維持しています。

そんな水分を補給するための飲料水には様々な種類があります。

 

 

1日の始まりや、午後眠気がおそってきた時に飲む、コーヒーやエナジードリンク。

甘いもの好きな方が好んでジュース。そして、これを仕事終わりの楽しみに頑張っている、お酒など。

 

ではこうした飲み物の中から好きなものだけを摂っていて、緑内障には何か悪い影響を与えないのでしょうか?今回は飲料水が緑内障に与える影響にはどのようなものがあるのか、について解説していきます。

 

 

 

まずは、コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインについて。

 

カフェインには、心拍数の増加、興奮、覚醒といった作用があります。

一説にはカフェインには眼圧を一時的に上げる可能性があるともいわれていますが、実際にはカフェインをとりすぎると眼圧が上がるか否かは明らかになっていません。

 

ですが、

カフェインの摂りすぎは交感神経に影響を及ぼし自律神経が乱れる要因になります。そうした観点から、緑内障の進行を進めないためにも、カフェインを摂ることは控えた方が良いでしょう。

 

 

 

次に、ジュースに含まれる糖質について。

 

糖質の取り過ぎは緑内障を引き起こす原因となります。それは高血糖状態によって網膜の血管が傷んで、結果的に視神経がダメージを受けるからです。

 

特に、糖尿病は緑内障の原因となることでもよく知られています。

糖尿病にならなければ良いわけではなく、健康な人の場合でも血糖値が上がりやすい物を飲み過ぎると、視神経を痛める可能性があります。

血糖値を上げる代表格は砂糖ですが、ジュースには砂糖が多く使われているため、飲み過ぎに注意が必要です。

 

 

 

最後はアルコールについて。

 

アルコールの摂取に関しては「緑内障の進行度はあまり変わらない」、あるいは「少し眼圧があがるのではないか」という報告があります。これらを見ると、少なくともアルコールの摂取は控えた方が良さそうです。

 

また、アルコールを大量に摂取することは、血管に負担を与えることになり視神経が傷んで視野欠損が起こりやすくなるため、こうした観点から緑内障を進行させないためにもアルコールの摂取は控えた方が良いでしょう。

 

 

以上のことから、普段の生活において何を飲むかによって緑内障のリスクを上げてしまう可能性があるということが理解頂けたのではないでしょうか。

 

水分補給をする時に、ミネラルウォーターであれば健康にも良さそうだから、なるべく飲むようにした方が良いのではないかと考える方がいるかもしれませんが、そうとは限りません。

 

実は急激に水分を取ると、眼球の中の房水の量が増え眼圧が上がってしまうのです。

 

 

では、緑内障の方は水分を取るのを控えた方が良いのか?いえ、そういうわけではありません。

水分が足りなくなると、血流の流れが悪くなり眼圧をあげてしまうことになるからです。

 

 

つまり、

水分は少しずつ、適量でとることが大切だということです。

もちろん脱水症状がある時や汗をたくさんかいた後などは急速に水分を補給せざるをえません。そういった時は身体の安全を重視してください。

 

 

いかがだったでしょうか。

毎日、行う水分補給。何を飲むのか、その積み重ねによって、あなたの緑内障の進行度に影響を与えます。

普段の生活からこうした細かいところに気を配り、眼に優しい生活を心掛けましょう。

土井治療院