緑内障の治療ではどんなことをするの?
緑内障は何らかの原因で脳へと繋がる視神経が障害され、視野(見える範囲)が狭くなる病気です。最悪の場合、失明に至る恐い病気ですが、早期に発見し適切に治療を行っていけば99%の人は失明しないことがわかっています。
しかし注意したいのは、緑内障の治療目的はあくまでも病気の進行を止める、あるいは遅らせることです。病気の進行を止めることによって失明を避けるのであって、残念ながら一度失ってしまった視力を元に戻すことは出来ません。視力を失わず、生涯に渡って視野を維持していくためにも早期に発見し、適切に治療を行っていくことが必要です。
では、適切な治療とは何なのか。
緑内障の進行を止める、あるいは遅らせる上で重要なポイントは眼圧を下げることです。眼科で行われる治療でも、薬物療法(点眼薬)や手術で房水の量をコントロールし、眼圧を下げる治療が行われます。
緑内障には様々なタイプがありますが、これまで国内外で行われたさまざまな研究から、どんなタイプの緑内障であっても、またどんな進行度であっても、眼球内の圧力である眼圧を下げることが進行予防に有効であると明らかになっています。
また、眼圧が正常の範囲内でも発症する「正常眼圧緑内障」。この場合も眼圧を下げる治療が有効です。正常眼圧緑内障は眼血流の循環が悪くなることが主な原因とされています。
眼血流の循環が悪くなると視神経が虚血状態になり、栄養が行き渡らなくなることで視神経が弱り、正常の範囲内の眼圧であっても視神経が障害されてしまうのです。また一方で、眼血流の循環が悪くなると眼圧が上がりやすいということもわかっています。
その為、緑内障の改善においては全身の血管をコントロールしている自律神経を整え、血流をよくすることが重要です。
以上のことから、
当院で行う治療は、主に以下の事を目的に行っていきます。
・眼圧のコントロール
・眼血流の改善
・自律神経の調整
・眼精疲労による関連症状の改善
当院では、これらを鍼と整体とを組み合わせ施術を行っていきます。これにより自律神経を調整し、房水の出口となるシュレム管の目詰まりを改善。房水を産生する毛様体から房水の流れを抑制し「眼圧をコントロール」する効果が期待できます。
鍼灸治療の文献では、鍼治療は眼底循環動態に影響を与え「眼血流を改善」することで眼圧低下を認めるとの報告もあり、進行の防止、現状維持のため点眼薬と併用療法を行なうことが有効であるとされています。
またこの併用治療は、
緑内障からくる眼精疲労が原因の関連症状にも有効的です。
実は視野欠損がある場合に目を長時間使うと、眼のサポート機能が追い付かなくなります。そこで、脳が眼に代わって視野を補います。
この作用は脳の負担を大きくし、やがて頭痛や肩凝りといった症状を引き起こします。
首肩に凝りがある状態は、眼血流を悪くし、眼圧を上げてしまうことになるのです。
こうした眼精疲労からくる症状は
眼科で行われる治療だけでは改善が難しいため
鍼治療と併用して治療を行うことで首肩の凝りや、眼の周りの痛み、違和感といった不定愁訴に対しても効果が期待出来ます。
このように眼科の治療と当院での治療とで併用療法を行うことで、
結果、緑内障の進展のリスクをより減らしていくことが可能になるのです。
緑内障でお困りの方、ぜひ一度土井治療院にご来院ください。
お電話ありがとうございます、
土井治療院でございます。