近年、関節リウマチの原因については、世界中で色々な研究がされていますが未だ明確な原因が分かっていません。
遺伝的要因、環境要因など複数の原因が存在すると言われており、過労やストレス、細菌やウイルスの感染、喫煙、ホルモンバランスの異常、食生活が影響していると考えられています。
自己免疫疾患の代表であるのが関節リウマチ
中でも、現代医学においては主な要因として「免疫機能の異常」が注目されています。”免疫機能”とは異物から自分の体を守るシステムのことで、
本来、外部から体内に細菌やウイルスが入ってきた際、感染しないようにそれらを攻撃します。
ところが、この”免疫機能”に何らかの異常をきたしていると、自分の体の中にある細胞や成分を「異物」と判断し、誤ってそれらを攻撃してしまいます。
このような状態を引き起こす病気を『自己免疫疾患』と呼び、関節リウマチはその中の代表的な病気の一つになります。
症状を最初に感じるのは朝方のこわばり
症状は、動かせる関節であればどこの関節でも起こり得ますが、
特に手や足の関節、中でも手指や手首などに多く見られます。
患者さん本人が最初に感じる自覚症状として
朝方の関節の痛み、腫れ、こわばりがあります。起きた直後は手を握れず服の脱ぎ着や朝の身支度が困難になる程生活に支障を来すこともあります。
そして、その後症状が進行してしまうと骨や関節の変形、破壊なども起こってきます。
主な発症年齢は30代~50代が多く、ピークは40代です。その為、働き盛りで子育ての真っ最中という方も多く、日頃の忙しさから病院の受診を先延ばしにしがちです。
関節リウマチは、早期に治療を始めることで病気の進行を抑えられますが、
関節が一度破壊されてしまうと元に戻ることはありません。
そのため、早期の発見・治療が重要になります。
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