【リウマチを治すために自分でできる5つの基本治療 食事編】

関節リウマチの患者さんにとって食事の管理は

症状を軽減し、健康を維持するためには、とても重要であると考えます。

今回は関節リウマチ患者さんが避けるべき食品に焦点を当て、その必要性を詳しくご説明していきましょう。

① カフェイン

コーヒーなどカフェインを含む飲料を好む一部のリウマチ患者さんにとって、カフェインの過度な摂取はNGとされています。

その理由は、抗炎症作用を持つメトトレキサートがカフェインによってその効果を妨げられると考えられているからです。

したがって、コーヒーや紅茶などをついつい飲み過ぎてしまったということがないよう、112杯までといった適度な量を管理していくことが必要です。

② アルコール(特に添加物が多いもの)

アルコールの過剰摂取は、関節リウマチの患者さんにとってさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

そもそも摂取したアルコールの代謝には亜鉛が使われます。

この亜鉛、実は関節の健康維持には不可欠な栄養素で、

アルコールを過剰に摂取すると、亜鉛が不足しやすくなり、関節リウマチの症状が悪化する可能性があります。

また亜鉛はそのほかに、免疫細胞の活性化を促進し、腸の粘膜を強化しリーキーガット(腸の粘膜に穴が開くこと)を予防する役割も果たしているため、

健康維持のためには、より必要な栄養素と言えます。

アルコールを楽しむ場合は、純米酒を温めて摂取することで、亜鉛の不足を最小限に抑えることができます。

③ 牛乳&ヨーグルト

牛乳とヨーグルトは、一般的には骨の健康に良いとされていますが、関節リウマチの患者さんにとっては特に注意が必要です。

実はこれらの乳製品は、骨をもろくし、腸内環境を悪化させ、栄養素の吸収を妨げます。

したがって、牛乳やヨーグルトを摂取は極力控えた方が良いでしょう。

④ 酸化した油分(揚げ物、スナック類)

酸化した油分は、関節リウマチの患者さんにとって非常に問題となる食品です。

特に揚げ物やスナック類などの食品に含まれる酸化した油分は、活性酵素の生成を促進し、炎症を引き起こす可能性があるからです。

このため、できるだけ新鮮な食材と適切に調理された料理を選び、過剰な油分摂取を避けることが大切です。

その他、活性酵素の過剰な生成は、炎症を引き起こすだけではなく免疫力を低下させる、また細胞を酸化させ老化をどんどん進めるといった悪影響をもたらします。

⑤ 白砂糖(甘いお菓子)

白砂糖は、関節リウマチ患者さんにとって特に避けるべき食品のトップに位置します。

白砂糖は活性酵素の生成を刺激し、炎症を促進させる可能性があるからです。

さらに、白砂糖は交感神経を刺激し、体内の栄養の消費を促進させることから、症状の悪化を招く可能性が高まります。

そのため、白砂糖を含む甘いお菓子や加工食品は極力避け、代替として天然の甘味料やフルーツを選ぶことが望ましいです。

おまけ

適切な食事は、

関節リウマチの症状管理において非常に重要な役割を果たしてくれるということを理解頂けたのではないでしょうか。

食事の管理以外で、さらにここでもう一つ

 関節リウマチの患者さんに共通して言える重要な栄養素のお話をしましょう。

それは「ビタミンD」です。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、筋肉の神経伝達に関与、炎症を抑える役割も果たします。

ただ、

関節リウマチの患者さんはビタミンDが不足しやすい傾向にあります。これは、関節の炎症を抑えるためにビタミンDが消費されることや、痛みのために外出が減少し日光浴が不足することが影響しています。

関節リウマチの好発年齢の40代50代以降、年齢が上がるにつれビタミンDの不足がより顕著になります。

結果、筋肉の神経伝達が悪化し、筋力低下や体の動きの制約が生じる可能性が高まるのです。

ビタミンDを多く含む食品としては、マグロ、サンマ、イワシ、鮭、キノコ類が挙げられ、これらの食品を積極的に摂取することでビタミンDの不足を補うことができます。

近年では、関節リウマチ患者だけでなく、幅広い年齢層の人たちがビタミンD不足に悩んでいるという研究データもあります。ビタミンDは日光浴によって生成されるため、日光を浴びる習慣を意識して持つことが重要です。

いかがだったでしょうか?

このように、関節リウマチの患者さんにとって、

控えるべき食べ物を極力減らし、ビタミンDを適切に摂取していくこと。これが、関節リウマチの症状管理と健康にとても重要な役割を果たすのです。

今回の記事の内容をしっかり意識した生活を送る事で、症状を和らげ今よりもさらに健康に近づけることでしょう。

土井治療院