関節リウマチに関して世界中でさまざまな研究がされていますがリウマチを引き起こす根本原因は未だ分かっていませんが、ここでは現時点で分かっている要因をお伝えしたいと思います。
現代医学的な考え方について
現代医学では、リウマチの原因を「免疫機能」の異常と考えられています。
この免疫機能とは「自分の体を異物から守る」システムを指します。
本来なら免疫機能が働き、体内にウイルスや細菌などが入ってもそれらを攻撃する事によって病気にかからないようにしてくれるのですが、
免疫機能に異常が起こると、自分の身体の中にある細胞を異物と判断し間違って攻撃をしてしまいます。
この免疫機能の異常には遺伝的要因、環境要因。さらには過労やストレス、細菌やウイルス感染、喫煙、ホルモンバランスの異常、食生活などさまざまな影響が考えられます。
近年の歯科医による免疫学的研究では・・・
歯周病(歯槽膿漏)が原因で2型糖尿病、動脈硬化性疾患、関節リウマチなどさまざまな疾患の病巣感染のリスクを高めるとの報告もされています。
歯周病という言葉はテレビなどで言葉は聞いた事あるけど何が原因なの?そして歯がなぜ体にまで影響を与えるの?
疑問に思われる方も沢山いらっしゃいますよね。
簡単に言ってしまうと
歯周病は「歯周病菌」の感染によっておこる歯茎の炎症のことで、
歯周病が進行すると深い歯周ポケットができます。
その後、歯周病菌が徐々に関節内まで移動し体に影響を及ぼしてしまうと言われているのです。
なぜ、歯周病が関節リウマチの発症リスクを高めるのか?
これには関節リウマチの患者さんに多く見られる抗CCP抗体(抗シトルリン化淡白抗体)というタンパク質が関係しています。
歯周病菌の一つである「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」の持つ酵素が抗CCP抗体を過剰に産生してしまい関節リウマチの発症に繋がっているのではないかと考えられているのです。
また歯周病の局所でサイトカイン(関節リウマチの炎症を起こしている物質)が多く出現することで、関節の慢性的な炎症が起こり、骨の破壊にも繋がっていくというのです。
関節リウマチの人の歯を抜き、それをウサギに埋め込んだらそのウサギが関節リウマチになったという研究もされており、虫歯を抜くと関節炎が良くなったという症例報告もあります。
これには関節リウマチの患者さんに多く見られる抗CCP抗体(抗シトルリン化淡白抗体)というタンパク質が関係しています。
歯周病菌の一つである「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」の持つ酵素が抗CCP抗体を過剰に産生してしまい関節リウマチの発症に繋がっているのではないかと考えられているのです。
また歯周病の局所でサイトカイン(関節リウマチの炎症を起こしている物質)が多く出現することで、関節の慢性的な炎症が起こり、骨の破壊にも繋がっていくというのです。
関節リウマチの人の歯を抜き、それをウサギに埋め込んだらそのウサギが関節リウマチになったという研究もされており、虫歯を抜くと関節炎が良くなったという症例報告もあります。
免疫が落ちている方は注意が必要です
お薬の副作用で免疫が落ちている人が歯科医で歯を抜くと感染症にかかるリスクも高くなります。
歯を抜かないにしても、まずは歯周病をしっかり改善させれば関節リウマチの炎症は抑えられると考えられます。
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